朗読(音訳)ボランティア養成講座を開講

更新日:令和4年8月31日

講座の様子
寺島さんによる特別講演 特別講演の様子 音声ガイダンス付き血圧計などを紹介
講義をする三村さん テキストを読む参加者 メモを取りながら話を聞く参加者

 令和4年度 朗読(音訳)ボランティア養成講座が、令和4年8月31日(水)に品川区立心身障害者福祉会館(旗の台5-2-2)でスタートしました。

 この講座は、品川区障害者地域活動支援センター「逢(あえる)」が主催。視覚に障害がある方のための音訳ボランティアの活動を知ってもらい、音訳の知識や技術の指導を行い、音訳ボランティアを養成することで、視覚障害者への情報提供の充実を図ることが目的です。

 講座は全10回。初回となるこの日は、品川区視覚障害者協会の寺島 政博会長が講師となり、特別講演が行われました。
 寺島さんが、視覚障害の種類や、それぞれの障害の違いについて解説し、「視覚障害と一口に言っても、10人いれば10通りの障害があります。困っていることや求めているが違うということをまず理解していただけるとうれしいです」と話しました。
 続いて、スマートフォンの音声入力アプリや音声付き血圧計など、普段使っている道具を紹介すると、参加者は興味深げに話を聞いていました。
 寺島さんは「まちで視覚障害者を見かけたときに、声をかけるのは勇気が必要かもしれませんが、私は声をかけてもらえるととても安心できます。みなさんもためらわずに声をかけていただけると幸いです」と伝えました。

 特別講演会の後に、講座がスタート。朗読ボランティア朝笛(あさぶえ)の三村さんが、朗読と音訳の違いなどについて説明しました。
 三村さんは「朗読は感情を込めて読みますが、音訳はお芝居のようにならないこと、正しい情報を伝えるようにすることが大事です」などと説明すると、参加者はメモを取りながら真剣に聞き入っていました。

 また、利用者が聞き取りやすくなるように、滑舌をよくする発声練習や音訳の実践も行われ、参加した皆さんは音訳の基礎知識について学んでいました。

 参加者は「あまり得意と言えることがなかったのですが、困っている人のためになにか出来ることはないかと考え、今回の講座に参加しました。しっかりと学んで、少しでも人の役に立てるように頑張りたいです」と意気込みを話してくれました。