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品川歴史館古文書入門講座 初級編 開催
更新日:令和4年11月17日
"品川歴史館古文書入門講座 初級編”の第1回を、令和4年11月17日(木)にこみゅにてぃぷらざ八潮(八潮5-9)で開催し、41人が出席しました。
この講座は古文書解読の初心者を対象とした全4回の講座です。古文書の基本的な種類や用語について学び、くずし字の読み方の基礎を学ぶことを目的に、品川歴史館が主催。新型コロナウイルス感染症の影響により、3年ぶりに開催されました。
第1回目のテーマは「浮世絵などを使ってくずし字を読む」です。講師は、品川歴史館学芸員の中元 幸二さん。受講者が「くずし字」を解読しやすくなると同時に親しみが持ちやすいようにと、比較的易しい、品川に関する古文書などを資料として使用しています。
最初に「くずし字」は同じ文字でも表記のされ方が何種類もあるため、違う文字に見えるものも多く読み解きにくいこと、漢字については「部首」と「旁」を確認し、パズルのように当てはめていくと、読み解けるものがあることなどについて説明を行いました。あわせて「くずし字」の読み方のコツについて解説。まずは、文章の中に現在の文字と似た形のものがないかを探し、想像で当てはめる。その後、同じ「部首」や「旁」がないかを確認した上で、辞書などを使用し、一つひとつの文字を調べる。最後に全体を通して読んでみて、文章に齟齬がないかを確認していく。特に浮世絵は「絵」が描かれている分、初心者には比較的チャレンジしやすいものであるとの話があり、受講者たちは真剣に話を聞いていました。
続いて、品川歴史館所蔵の「(東都名所)品川口高輪図」の浮世絵に書かれている文章を読み解いていきます。受講者たちは、中元さんの講義に耳を傾けながら、辞書の代わりに参加者に配付されている「くずし字」の一覧表と浮世絵を交互に見つめ、文字を解読しメモを取っていました。
最後に中元さんが浮世絵に書かれている文章を通して読むと、受講者から感嘆の声が上がっていました。
受講者は「旅行先などで、お寺や神社にくずし字で書いてあるものが読めるようになったら、もっと楽しくなるかと思い参加しました」「これから勉強してもっと読めるようになりたいです」と感想を話していました。