令和5年2月19日(日)、品川産業支援施設SHIP (北品川5-5-15)にて女性起業家のためのビジネスプランコンテスト「第12回　ウーマンズビジネスグランプリ2023 in 品川」が開催されました。

　当コンテストは、女性の起業の可能性について広く周知し優れたビジネスプランを持つ女性起業家を発掘するとともに、適切な支援を行うことで世に送り出し、多くの女性起業家を輩出することが目的。12回目を迎える今回は、現地観覧に加えオンラインでの観覧も実施し、現地では135名、オンラインでは79名が視聴しました。

　はじめに、森澤区長が「初めて審査員を務めさせていただきますが、今回のビジネスプランも非常にレベルの高いものだと伺っています。ファイナリストの皆さまには、日々の成果を発揮し、ぜひこの場を楽しんでいただければ幸いです。女性の力で品川区を一緒に盛り上げていきましょう。女性の起業といえば品川区と言ってもらえるよう、区として今後も取り組んでまいります」とエールを送りました。
　次に、応募数81件の中から書類審査やセミファイナル審査を勝ち抜いたファイナリスト8人が登壇。森澤区長を含めた5人の審査員や観覧者の前でプレゼンテーションを行い、少し緊張しながらも、堂々と発表を行いました。審査は「事業の内容を明確にイメージできるか」「世の中に“あったらいい”と感じさせるか」などの基準をもとに採点が行われ、ファイナリストの中から、グランプリのほかに優秀賞や地域貢献賞、現地とオンラインの観覧者により投票されるオーディエンス賞などがそれぞれ選出されました。
　最後には昨年同コンテストのファイナリストであり、グランプリを獲得した株式会社Clean nextの西山貴代さんとよい仕事おこし賞を受賞した出張専門鍼灸師の鈴木貴子さんが登壇し、起業に関するアドバイスやコンテスト後の反響の大きさ・メリットについて講演を行いました。また、会場には令和5年1月21日(土)・22日(日)に開催されたテストマーケティングイベント「羽ばたけ！☆アントレーヌin品川 vol.13」に出店した事業者や、今回登壇するファイナリストの紹介が展示されました。

　審査の結果、岡村真由さんの「日本考古学発祥の地で文化財の新しい保管サービス～文化財に特化した管理配送型倉庫でSDGsへの取組み～」がグランプリを獲得。日本の文化財が増え続けていることに伴い、その保管場所が不足している現状を問題視した新しい視点と、解決に導く明確な事業プランが大きく評価されました。
　岡村さんは、「グランプリを頂けて大変うれしく思います。皆さまには、文化財という存在を知っていただき、博物館などに足を運ぶきっかけになればうれしいです。今後も文化財を活用したイベントなどを企画していきますので、応援よろしくお願いします」と受賞の喜びを語りました。


〈グランプリ〉岡村真由さん
日本考古学発祥の地で文化財の新しい保管サービス～文化財に特化した管理配送型倉庫でSDGsへの取組み～

〈優秀賞〉石原由理さん
失語症当事者による失語症当事者のための楽しい朗読教室～豊かな生活を取り戻すために～

〈地域貢献賞〉〈オーディエンス賞〉松浦麻喜恵さん
品川区発！2人目専門産前産後ケア～妊娠・出産・育児の幸せを当たり前に誰もが感じられる社会に～

〈よい仕事おこし賞〉林真紀さん
お寺でドライヘッドスパ～お寺の未来に光を、現代人に深い眠りを～

〈さわやか信用金庫賞〉木戸彩子さん
鉱物をもっとオシャレに、もっと身近に～鉱物で暮らしを彩る新しいカルチャーを武蔵小山から全国へ～

〈立正大学経営学部賞〉毎床慶子さん
結婚適性診断「BOSOM check」～結婚は、能力を分析する時代へ～

〈ポーラ賞〉〈品川区中小企業応援賞〉高木理恵さん
「美しく老いる」カラダ改善プログラム～運動習慣で身体を改善・介護度を改善～

〈ファイナリスト賞〉竹山直子さん
在日ブラジル人の子ども達にポルトガル語(母語)で教える学習塾「SORRiSO」～「勉強がわかるって楽しい」を届ける～