人権尊重都市品川宣言 30周年憲法週間講演会を実施

更新日:令和5年5月11日

講演会会場の写真
森澤区長の挨拶 人権擁護委員による朗読 パネル

 人権尊重都市品川宣言30周年 憲法週間講演会を令和5年5月11日(木)、品川区総合区民会館(きゅりあん)1階小ホール(東大井5-18-1)で開催。
講演会は、会場とオンライン配信を併用したハイブリット方式での実施となりました。

 主催者として森澤区長が冒頭、「品川区では憲法週間を記念して憲法週間講演会を開催し、憲法について考えていただく機会を設けています。日本国憲法では、『国民主権』、『平和主義』、そして本日のテーマである『基本的人権の尊重』の三つの柱があります。区では昭和60年に”非核平和都市品川”を、平成5年に”人権尊重都市品川”を宣言しました。そして今年”人権尊重都市品川”は制定30周年をむかえます。本日の講演をきっかけとして、互いに人を思いやることや地域とのつながりなど、人権の大切さについて考える機会としていただければ幸いです」とあいさつ。

 続いて、人権擁護委員により”人権尊重都市品川宣言”が朗読されました。

 その後、フリーアナウンサー・記者として活躍中の藪本雅子さんが、「ハンセン病に学ぶ日本の差別」をテーマに講演。講師がこれまで問題意識をもって取材されてきたハンセン病患者の現実、隔離された施設内で彼らがどんな生活をしていたのか、さらに、差別の背景にある偏見について、講師ならではの視点で解説しました。また、日本における人権課題の一つとしてジェンダー問題にも触れ、女性を軽視する社会慣習を指摘。身近に起こるそのような問題の傍観者になる事も、実は加害行為となってしまうことであると、ご自身の経験から振り返り、多くの参加者と人権保障の意識をあらためて共有しました。

 終了後、参加者は「テレビのニュースを見て知っていたつもりでした。しかし本日の講演を聞いて、まだまだ知らない部分があることを実感しました。事実をもっと知っていかないといけないですね」と話していました。