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「認知症サポーター養成講座」を実施
更新日:令和5年5月30日
認知症サポーター養成講座を、令和5年5月30日(火)、区役所講堂で開催しました。
区では、認知症高齢者等へのさまざまな支援を行うとともに、安定した在宅支援が確保されるような支援体制をつくることで、認知症になっても地域で安心して暮らせるまちづくりを推進しています。この講座もその一環として開催し、認知症の症状や接し方等の基礎知識を学ぶことが目的です。
「認知症サポーター」とは、認知症について正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人や家族に対して温かい目で見守る「応援者」。認知症の人への声かけなど直接的なお手伝いばかりではなく、家族や友人に学んだ知識を伝えること、認知症の人やその家族の気持ちを理解しようと努めることなども、認知症サポーターの重要な活動です。品川区では、19,000人以上の方が講座を受講し、認知症サポーターとして活動しています。
この日は、区内の在宅介護支援センターの職員が講師となり、認知症について説明。認知症の症状として「記憶障害」や「実行機能障害」などの中核症状や、「不安・焦燥」「うつ状態」などの行動・心理状態(BPSD)があることと、それぞれの症状に対する接し方などを話し、会場の皆さんはメモを取りながら真剣な様子で聞いていました。
また、ものをよく忘れてしまう一人暮らしの方が、ごみを出すというシチュエーションで芝居を披露。ごみを出す日・ごみの種類が分からずにそのまま集積所へ持ってきた方に、地域の人が強めに注意する“望ましくない例”と、優しくゆっくりと分かりやすく説明する“望ましい例”を演じ分け、声をかけられた方の心情などを説明しました。
最後に区職員が、区が実施している介護予防事業や令和5年7月から実施予定の「高齢者補聴器購入費助成事業」を紹介。講座を受けた全員に、認知症サポーターの証であるオレンジリングが贈られました。
参加者の一人は「認知症の方の心情や行動理由を知るために参加しましたが、『認知症の症状を最初に気付くのは認知症になった本人』という説明に衝撃を受けました。母が認知症なのですが、自分の行動が母を傷つけてはいないかと顧みる良い機会となりました」と感想を述べていました。