フレイル予防講演会「今日からできる健康長寿のためのポイント ~社会参加でフレイル予防~」を開催

更新日:令和5年6月12日

講演会の様子
伊藤さんの質問に挙手する参加者 講師の伊藤さん 参加者同士で会話を実施
指輪っかテスト 真剣に話を聞く皆さん 資料にメモする参加者

 令和5年度フレイル予防講演会「今日からできる健康長寿のためのポイント ~社会参加でフレイル予防~」を、令和5年6月12日(月)に区役所講堂で開催し、およそ60人が参加しました。

 フレイルとは、”加齢に伴う虚弱”。年齢を重ねていくにつれて体力や気力、食欲や活動量が低下し、心身が虚弱になっていく状態を指します。この講演会は、何歳になってもいきいきと毎日を過ごせるように、フレイルを正しく理解し、フレイル予防を始めるきっかけを提供するもの。講師は、社会福祉法人さくら会の理学療法士 伊藤滋唯さんが務めました。

 講演会では、平均寿命と健康寿命についてや、要介護の主な原因などについて説明した後、会場の参加者の皆さん全員で簡易的なフレイルチェックを実施。利き手の握力や歩行速度、定期的な運動などのチェックリストの他、両手の親指と人差し指で作った輪っかを使ってふくらはぎの筋肉量をチェックする「指輪っかテスト」を行いました。

 伊藤さんは、「フレイルの予防の基本は、栄養・体力・社会参加に口腔を加えた”3プラス1”です。社会参加と聞くと難しく感じるかもしれませんが、ボランティアや町会活動だけでなく、買い物のための外出やお友だちとの井戸端会議、お気に入りの飲食店に行っておしゃべりすることも社会参加と言えると思います。人それぞれのかたちで結構ですので、さまざまな活動を意識して実践してみてください」と語りかけていました。

 参加した方は「フレイル予防のために、キョウイク(今日行くところがある)とキョウヨウ(今日用事がある)が大事というお話が印象に残りました」「分かりやすく、面白くお話をしてくれて、とても勉強になりました。この後もお友だちとお茶して帰ろうと思います」と笑顔で話していました。