認知症予防のための絵本読み聞かせ講座 開催

更新日:令和5年6月27日

絵本読み聞かせを楽しむ参加者
講師の土屋臨床心理士 参加者に説明する土屋さん メモを取る参加者
自己紹介の様子 並べられた絵本を見る参加者 星野さんによる講義
  
 荏原文化センター(中延1-9-15)で、令和5年6月27日(火)、認知症予防のための絵本読み聞かせ講座が開催されました。

 この講座は、絵本の読み聞かせの技術を身につけながら、認知症の予防や健康の維持・向上に取り組み、地域での継続的な社会参加を図ることが目的。全12回の講座で、発声方法、絵本の選び方や見せ方、正しい姿勢を維持するための筋力トレーニング等を幅広く学びます。また、講座の効果を評価するため、講座の受講前後に健診を行い、脳の元気度チェックや心身機能に関する測定を実施します。

 この日は、第1回目。オリエンテーション終了後、東京都健康長寿医療センター研究所の土屋臨床心理士が、「シニアによる絵本読み聞かせの意義と社会参加の意義」と題し、講座の目的や読み聞かせによる肉体や精神への影響と、シニアボランティアとの交流が高学年の児童に与える影響について説明。参加者たちはメモを取りながら真剣に聞いていました。

 続いて、読み聞かせ講座の講師として、シニアの絵本読み聞かせボランティア「りぷりんと」でインストラクターとして活躍されている星野尚美さんが紹介されました。最初に星野さんが挨拶を兼ねて、絵本を読み聞かせ。参加者たちは楽しそうに話を聞き、読み終わると大きな拍手が送られました。
 次に、講座を受講する上での4つの目標、“絵本を楽しむ・声を出すことを楽しむ・体を鍛える・出会いを楽しむ”が伝えられました。そして、星野さんから「次は、自己紹介です。話す内容は3つ。名前、出身地、思い出の絵本または思い出の話。条件は1分間で話すこと。読み聞かせの現場では20分のお話し会をお願いしますと頼まれることも多く、時間の意識が大切になります」と説明があり、準備運動を兼ねて、早口言葉の練習をした後、自己紹介。皆さん、長すぎたり、短すぎたりと1分間に苦労しているようでした。最後に記憶について学習し、本日の講義は終了しました。

 参加した方は「早口が調整できたらいいなと思い申し込みました。読み聞かせを楽しみたいと思います」「難しいお話もありましたが、次回も楽しみです。休まないように健康に気を付けて頑張ります」と意気込みを語っていました。
 12回の講座終了後、希望者は自主グループとして地域で活動していくことを目指します。