しながわ学びの杜 地域講座「品川宿の魅力」を開催

更新日:令和5年7月6日

「江戸名所図会」塗り絵を塗っている様子の写真
講座風景 講師の海老原晶子さん 講座風景
塗り絵を塗っている男性の画像 参加者が真剣に塗り絵を塗っている画像 塗り絵を塗っている女性の画像
 しながわ学びの杜 地域講座 「品川宿の魅力」が令和5年7月6日(木)に品川第二区民集会所(南品川5-3-20)で開催されました。

 これは、区内の文化センター・大学・史跡などを学び舎として、あらゆる世代の方々に多彩な生涯学習講座を提供する「しながわ学びの杜」の講座のひとつです。全4回の講義や実地見学で、「品川宿の魅力」について学びを深めるもので、本日が3回目。テーマは「江戸名所図会の品川宿を塗り絵で楽しむ」です。

 講師を務めるのは、郷土研究会「品川 見・聞・楽」代表の海老原晶子さん。はじめにスクリーン投影をしながら「江戸名所図会」について学びました。江戸名所図会は、いわゆる江戸時代の観光ガイドブック。挿画として当時の実地調査に基づいた名所や寺社仏閣、また人々の生活に関係する事柄が、写実的に描かれています。この挿画を参考にしたのが「鬼平犯科帳」を創作した池波正太郎と言われ、その読者達から江戸名所図会の塗り絵が広まりました。
 さらに、品川宿の名所が描かれている挿画を紹介。当時の時代にタイムスリップしたような細やかな描写で、単なる風景画ではなく、絵の中の人々がまるで語り掛けているような画に、会場は驚きで包まれました。

 後半は、「江戸名所図会」の”御殿山看花”と”品川寺”の塗り絵実習。色を塗るポイントの説明を受けた参加者たちは、1枚の版画に描かれた景色や人々を細かく見ながら、丁寧に色を塗り分けていました。
 参加者は「単なる塗り絵ではなくて、歴史に基づく塗り絵なので、とても面白かった。描かれている人々を細かく見るととても興味深いです」と感想を話していました。