小学生向け認知症サポーター養成講座を初開催

更新日:令和5年8月8日

くるみちゃんと参加者
開会のあいさつ会場広め 講師となった新井湯のスタッフ メモを取る手元
メモを取る参加者 クイズの問題 挙手する子どもたち
動画で認知症を具体的に確認 認知症本人大使の柿下さん 柿下さんの話を聞く参加者
オレンジキャンドルづくり 完成したキャンドルを持つ参加者 くるみちゃんがオレンジリングを参加者に手渡す

 小学生を対象とした認知症サポーター養成講座を、令和5年8月8日(火)に環境学習交流施設「エコルとごし」(豊町2-1-30)で開催しました。

 この事業は、9月の認知症月間(世界アルツハイマー月間)を前に、区内在住および在学の子どもたちを対象に認知症の理解を深める講座を行い、声かけや手助けができるキッズサポーターを養成することが目的。区立学校では授業の一環として福祉についての学習を行っていますが、夏休みに小学生向け認知症サポーター養成講座を開催するのは今回が初めてです。

 はじめに、(有)新井湯のスタッフが講師となり、認知症の症状や認知症の方と接する方法などを説明。次に講義で学んだことを復習するためクイズ大会を実施しました。講義の最後は、寸劇の動画を見ながら認知症の方の行動や接し方などを具体的に確認し、「驚かせない」「急がない」「自尊心を傷つけない」の“3つのない”が大事なことを学習しました。
 続いて、オリンピアンで認知症本人大使「希望大使」の柿下秋男さんが講話を行いました。柿下さんは、自身が現在どのような生活を送っているのかに触れながら、「認知症になってもできることはいっぱいあります。仲間と一緒に楽しむことで、認知症であっても前向きに生活しています」などと話し、子どもたちは熱心に耳を傾けていました。
 最後は、認知症事業普及啓発のテーマカラーであるオレンジ色のキャンドルづくりワークショップです。材料のロウは、区内のお寺や神社から寄付されたロウソクを、認知症サポーター企画会議のスタッフが溶かして色を付けたもの。子どもたちは作り方を教わりながら、瓶の中にロウを入れて芯を立て、オレンジキャンドルを完成させました。柿下さんも子どもたちと一緒にキャンドルづくりを楽しんでいました。

 品川区認知症サポーターの”くるみちゃん”が子どもたち全員に、認知症サポーターであることを示すオレンジリングを手渡して養成講座は終了。参加した子どもたちは「おじいちゃんおばあちゃんには優しく接します」「認知症の方には優しい声で分かりやすく話しかけます」「認知症サポーターとして活動していきたいです」と感想を話していました。