マイセルフ品川プラン 啓発・促進講演会 「女子サッカー選手です、彼女がいます。」を開催

更新日:令和5年8月26日

講演する下山田さんの画像
マイクを持って話している下山田さんの画像 笑顔の下山田さんの画像 性差別について説明している画像
話を聞いている来場者の画像 パネル展示の写真 下山田さんが出版した本の画像

 マイセルフ品川プラン「啓発・促進講演会」を、令和5年8月26日(土)にきゅりあん(東大井5-18-1)で開催しました。

 「マイセルフ品川プラン~誰もが自分らしく~」とは、「品川区配偶者暴力対策基本計画」と「品川区女性活躍推進計画」を包括した行動計画で、多様性を認め合い、誰もが活躍できる共生社会の実現を目指すための施策推進基盤として平成31年に策定。この講演会は、人権尊重都市品川宣言30周年を記念し、マイセルフ品川プランの啓発や促進と LGBTQIA+について知り、理解を深めることを目的に、会場とオンラインによるハイブリッド方式で開催されました。

 講師を務めたのは、現在なでしこ1部リーグ大和シルフィードで活躍する現役女子サッカー選手であり、トランス男性・ノンバイナリーのための衣類を開発・販売する株式会社Reboltを設立した、下山田志帆さん。令和元年当時、プロアスリートで初めてLGBTQIA+であることを公表し、以来同社の運営をはじめ、セクシャルマイノリティ当事者としての意見を積極的に発信するとともに、企業やスポーツクラブ向けの研修・ワークショップも行っています。

 講演会のテーマは「女子サッカー選手です、彼女がいます。」。自身の性別について疑問を感じ悩んだ幼少の頃から、初めてカミングアウトした大学生時代、そして LGBTQIA+への差別を感じることなく過ごせたドイツでの選手生活時代など自身の経験を通して、みんなが思う“普通”に疑問を呈し、誰もが“ありのまま=我がまま=WAGAMAMA”で生きられる社会のために私たちができることのヒントとなるさまざまな提言がなされました。
 下山田さんは「いわゆる社会が決めた“普通”なんてないと思います。だから、もし自分が普通ではないと思って生きづらさを感じている人がいたら、その声を聞いてあげてください。代わりに声を上げてください。また、マイノリティの人には、あなたの“ありのまま=WAGAMAMA”を受け入れてくれる人は必ずいるということを知って欲しい」と話しました。

 受講者は「友人の男性にも LGBTQIA+の方がいて,私自身特に偏見があるとは思っていませんでしたが、もしそれが女性だったらどうだろうと思い参加しました。ご自身の事を交えた細やかなお話が聞けて、とてもためになりました」と感想を話していました。

 会場には LGBTQ やセクシュアリティについて説明されたパネルや、下山田さんが執筆した書籍も展示されました。