認知症を考えるきっかけに しながわみんなで想う橙(オレンジ)プロジェクト~オレンジフェスタ2023~を初開催

更新日:令和5年9月10日

ブースを見て回るくるみちゃんの画像
イベントの看板と会場広めの画像 認知症サポーター企画会議の橋本さんの画像 イモ煮とラムネを売るスタッフの画像
子ども向けクイズコーナー受付の画像 オレンジキャンドルづくりの画像 完成したオレンジキャンドルを持つ親子の画像
リーディングトラッカーづくりの画像 完成した人形を持つ子どもの画像 販売ブースの画像
森澤区長とくるみちゃんの画像 寄せ書きコーナーで子どもと話す森澤区長の画像 寄せ書きの画像
NPO法人歌の力が演奏の画像 点灯したキャンドルの画像 キャンドルナイト広めの画像

 9月の認知症月間(世界アルツハイマー月間)にあわせ、認知症の普及啓発イベント「しながわみんなで想う橙(オレンジ)プロジェクト~オレンジフェスタ2023~」を、令和5年9月10日(日)にしながわ中央公園(西品川1-27-14)で初開催しました。

 認知症の啓発カラーが橙(オレンジ)色であることから、品川区では「しながわ みんなで想う 橙(オレンジ)プロジェクト」と題して、”認知症の方に想いを寄せる”というコンセプトでさまざまな普及啓発事業を行っており、このイベントもその一環として開催。認知症の人や家族に対して温かい目で見守る応援者である認知症サポーターで構成された「認知症サポーター企画会議」のメンバー約30人が企画しました。
 
 イベントの企画に携わった、品川区認知症地域支援推進員で社会福祉法人さくら会の橋本 剛さんは「1年以上かけて準備し、大勢の方々の協力で初開催を迎えることができました。今日が終わりではなく、ここをスタートとして、認知症本人やその家族、サポートする方々の絆がより深まるように、しながわの「わ!」をつなげていきたいと思っています」と、熱く語っていました。

 会場では、オレンジキャンドル作り、芋煮&ラムネ販売、子ども向け認知症クイズなどを実施。認知症カフェブースでは、本を読みやすくするリーディングトラッカーづくりや、廃材を利用した人形づくりのワークショップなどが行われ、参加した親子は「クイズが楽しかった」「今まで認知症に触れる機会がありませんでしたが、このイベントが認知症を考えるきっかけとなりました」と感想を話していました。

 どのコーナーでも認知症サポーターや東京医療保健大学の学生などがボランティアとして活躍。東京医療保健大学の学生は「多くの人が参加して認知症の啓発につながってうれしいです」と笑顔で答えていました。

 日が暮れるころ、NPO法人歌の力の皆さんによる生演奏の中、参加者やスタッフが制作したオレンジキャンドルに点火。淡い明りがあたりを包み込み、幻想的な雰囲気を醸し出していました。

 また、会場には認知症サポーターでもある森澤区長が訪れ、来場者やスタッフと交流。「認知症サポーターや認知症カフェの活動について、より深く知ることができ良かったです。認知症になっても安心して暮らし続けられる地域づくりには、地域の皆さんの理解と協力が重要だと思いますので、このようなイベントを通して理解を深めていければと思います」と話していました。