第8回品川能楽鑑賞会 きゅりあん大ホール柿落とし公演開催

更新日:令和5年10月1日

お面をつけてまっている人の写真
あいさつしている区長の写真 話を聞いている観客の様子の写真 黒い仮面をつけた踊っている人の写真
白いお面をした人が踊っている様子の写真 演武をする人が入ってきている様子の写真 舞台の上で踊っている様子を広くとった写真

 第8回品川能楽鑑賞会が令和5年10月1日(日)、きゅりあん大ホール (東大井5-18-1)で行われました。

 品川能楽鑑賞会は、区民をはじめ多くの人に能楽を親しんでもらうことを目的に(公財)十四世六平太記念財団が毎年主催しています。会場となったきゅりあんは、令和4年2月から大規模改修工事を行ってきましたが、大ホールを含むすべての工事が完了し、今回の第8回品川能楽鑑賞会がこけら落とし公演として開催されました。

 開演に先立って森澤区長が「長きにわたる工事で皆さまにはご不便をおかけした大ホールですが、耐震化工事で安全性を高めるとともに、さまざまなバリアフリー化でより一層快適な空間に生まれ変わりました。本日の演目はこのホールのリニューアルを祝うにふさわしいものとして、喜多流の塩津哲生氏がシテを務める『翁』と長島茂氏がシテを務める半能『高砂』を披露いたします。新たな装いのきゅりあんで、厳かな能の世界を堪能していただければ幸いです。私も楽しみにしています」と挨拶。

 「翁」は、やや張り詰めた空気のなか開演。出演者が舞台上で神様として扱われる翁の面をつけ、舞い終わると面を外し、礼をして退場する一連の所作に、観客は目を奪われていました。休憩後の半能「高砂」では、住吉明神の颯爽とした舞、囃子方の演奏、地謡の歌声が一体となって明るく清らかな舞台となっていました。

 来場者は「能は静かな感じだと思っていたのですが、飛び跳ねたり、足音があったり、意外と盛り上がりがあったので、見ていて楽しいと思いました」「翁を初めて拝見しまして、とても神聖な演目で感動しました。こけら落としにふさわしい素晴らしい演目だったと思います」と話していました。