台場小学校でデフサッカー日本代表監督の植松さんが特別授業

更新日:令和5年11月9日

子どもたちにグーサインを出している植松監督の画像
子どもたちに手話で話す画像 講師の植松監督の画像 ホワイトボードに書いた児童を褒めている画像
サイン鬼ごっこを楽しんでいる画像 ポーズをとって友だちを助けている画像 ゲーム中にとったポーズを発表している画像
血液型をジェスチャーで伝えている画像 生年月日を指で伝えている画像 見事に生年月日順に並べた児童たちの画像
子どもたちとサッカーを楽しんでいる植松監督の画像 ナンバーゲームを楽しんでいる画像 代表児童がお礼を伝えている画像

 デフサッカー日本代表の植松隼人監督による特別授業が令和5年11月9日(木)、台場小学校(東品川1-8-30)の5年生を対象に行われました。

 この特別授業は、子どもたちが障害のある方と接することで、障害について理解を深め、多様性を認め合うなど、共生社会の実現を目指すことが目的。
 台場小学校には難聴言語通級指導学級「きこえとことばの教室」があり、聞こえや言葉で困っているところがあるお子さんが明るく楽しい学校生活を送れるよう、専門性の高い指導を行っています。

 はじめに、植松監督が「今日は、障害がある人もない人も一緒に楽しめる時間になるように、いろいろなゲームを用意しました。耳が聞こえづらい人とコミュニケーションをとるにはどうしたらいいか、声を使わずに考えながらやってみましょう」と、子どもたちに声をかけました。

 この日のプログラムは、「ポーズおにごっこ」「声なし集合ゲーム」「サッカー・ナンバーゲーム」の3つ。
 ポーズおにごっこは、鬼に捕まった人は自分で決めたポーズで静止し、捕まってない人が捕まった人の前で同じポーズをすると助けることができ、制限時間の間、鬼から逃げ続けるというもの。子どもたちは思い思いのポーズを取りながら、楽しんでいました。
 声なし集合ゲームでは、声を出さずジェスチャーのみで、「同じ血液型でグループに分かれる」「生まれた日が早い順に一列に並ぶ」などの課題に挑戦。アイコンタクトを駆使しながら、見事に課題をクリアすると、全身で喜びを表現していました。
 最後は、サッカー・ナンバーゲームです。7人一組で横並びで手をつないで相手チームと向かい合い、植松監督が手話で指示した番号のゼッケンをつけた子どもが素早く飛び出して、相手ゴールにシュートするというもの。子どもたちは手話の数字にもだんだん早く反応できるようになり、一生懸命ボールを追いかけていました。

 植松監督は「今日の授業では、声を出さなかったれけど、友だち同士でコミュニケーションが取れていました。障害のある方と接するときにも、どうしたら相手に伝わるかを考えることがとても大事です。今日の経験が、みんなの新しい気付きになってくれたらうれしいです」と子どもたちに伝え、特別授業は終了しました。