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宮前小学校で車いすテニスプレーヤーとの交流教室
更新日:平成30年5月24日













区立宮前小学校(戸越4-5-10)で平成30年5月24日(木)、オリンピック・パラリンピック教育の一環として、5・6年生を対象に車いすテニスプレーヤーとの交流教室が開催されました。
同校を訪れたのは、東京2020パラリンピック競技大会で車いすテニスへの出場を目指している、品川区出身の一宮 剛(いちみや つよし)さん。講演と車いすテニスの実技指導が行われました。
同校では、日頃からオリンピック・パラリンピック教育に力を入れており、これまでにもメダリストの女子マラソンの有森裕子さんやスキーノルディック複合の荻原健司さん等を招いて、講演や実技指導を通じて児童との交流を図ってきました。
最初は一宮さんによる「人生をいかに生きるか。車いすテニスへの理解」をテーマとした講演です。パワーポイントを使い、生まれてから今日に至るまでの人生経験や、車いすテニスとの出会い等が語られました。
その中で、電動車いすテニスプレーヤーは日本で唯一であることや、自身の世界ランキングは、クァード(手と足4つのうち、3つ以上に障害のあるクラスで男女混合)部門で、シングルス51位、ダブルス36位であることが紹介されました。
そして、一宮さんは「車いすを持ち上げてみよう」と児童に語りかけ、重量が105キログラムあるという電動車いすを何人で持ち上げられるか、実際に体験してもらいました。講演の最後に、これまでの人生で最も大切だったのは「人との出会い」であり、後悔していることは「もっと勉強しておけば良かった・・・。」と結びました。
講演に続き、5・6年生全員が、車いす試乗体験と車いすテニスの実技指導を受けました。児童たちは、車いすを操作しながらボールを打つことの難しさを身をもって体験したようです。
車いすテニスプレーヤーとの交流教室に参加した児童からは、「電動車いすがあんなに重いことを初めて知った」「一宮さんは生まれながらにして障害がある中で、自分のやりたいことに一生懸命頑張ってチャレンジしている姿は素晴らしいと思った」等の感想が聞かれました。
現役の車いすプレーヤーから直接指導を受けられる機会はめったにありません。「身近にあるスポーツにさらに親しんでいく」「自己実現に向けての努力や困難に立ち向かう意欲を育成する」という、同校の実施目標は十分に達せられた貴重な体験教室になったようです。