地域が一体になって~東品川の子ども食堂「福栄みらい塾」~

更新日:平成31年1月9日

子ども食堂の様子

夢中で食べる子供受付の様子調理を担当する町会婦人部の方々

この日のメニューボランティアと囲碁をする少年ボランティアと将棋をする少年

 東品川の子ども食堂「福栄みらい塾」は、三菱ふそうトラック・バス株式会社(東品川3-12-1)から無償で社員食堂跡を借りて毎月第二水曜日に開催されています。

 昨年10月に初開催されたばかりで、まだ生まれたてのこの子ども食堂は、「福栄みらい塾運営委員会」が運営。調理を地元の町会・東親会婦人部、事務を社会福祉法人福栄会が、そしてボランティアが子どもたちの相手を、と3者が役割分担し、地域が一体となって子どもたちの居場所づくりと見守りを行っています。月1回の開催ですが、毎回50人前後が利用しています。

 4回目の開催となった平成31年1月9日(水)のメニューは、シンプルな塩おにぎりとしながわ子ども食堂ネットワーク事務局から提供された大量のポトフの素(※)を使った具だくさんのポトフ。夢中であっという間に食べ終えてしまう子や友だちとのおしゃべりを楽しみながらゆっくりと味わう子など様々ですが、皆、完食し、笑顔で「おいしかった」「ごちそうさまでした」と、きれいになった食器を下げていました。

 また、この会場は食堂だけでなくショールームの一部も子どもたちの遊び場として提供されていることから、食堂の準備が整うまでの間と、食後、終了時間まではボランティアや友だちと遊ぶことが可能。ほとんどの子が、終了時間の午後7時30分ぎりぎりまで折り紙を折ったり、将棋や囲碁などの室内ゲームを楽しんでいました。

 この日、見学に来ていた小学3年生の子を持つ父親は「うちは共働きなので、夜はどちらかが家に帰れるように調整をしているが、どうしても子どもだけにならざるを得ない日もある。この子ども食堂のように、行けば誰かがいるという場所があると心強いし、安心できる」と話し、調理を担当していた女性は「皆とこうやって料理をするのは楽しいし、子どもたちの笑顔を見ることができるのがいいです」と笑顔で語ってくれました。