「認知症サポーター養成講座」を実施

更新日:令和5年8月22日

認知症サポーター養成講座 会場広め
3人の講師を紹介 講師の男性 会場広め
メモを取る参加者 寸劇 オレンジリング
メモを取る森澤区長 話を聞く森澤区長 オレンジリングをつけた森澤区長

 認知症サポーター養成講座を、令和5年8月22日(火)に、区役所で開催しました。

 区では、認知症の方などへのさまざまな支援を行うとともに、安定した在宅支援が確保されるような支援体制をつくることで、認知症になっても地域で安心して暮らせるまちづくりを推進しています。この講座もその一環として開催し、認知症の症状や接し方等の基礎知識を学ぶことが目的です。

 「認知症サポーター」とは、認知症について正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人や家族に対して温かい目で見守る「応援者」。認知症の人への声かけなど直接的なお手伝いばかりではなく、家族や友人に学んだ知識を伝えること、認知症の人やその家族の気持ちを理解しようと努めることなども、認知症サポーターの重要な活動です。品川区では、約2万人の方が講座を受講し、認知症サポーターとして活動しています。

 この日は、区内の在宅介護支援センターの職員が講師となり、認知症について説明。認知症の症状として「記憶障害」や「実行機能障害」などの中核症状や、「不安・焦燥」「うつ状態」などの行動・心理状態(BPSD)があることと、それぞれの症状に対する接し方などを話し、会場の皆さんはメモを取りながら真剣な様子で聞いていました。
 
 講義のあとは、認知症の方が家族にいる日常の一場面を寸劇で披露。「ご飯を食べたことを忘れてしまう」「焦燥感から家族に対して攻撃的になる」など、認知症のさまざまな症状に対し、望ましい接し方が演じられました。

 最後に区職員が、認知症サポーターステップアップ講座や、認知症サポーター企画会議、9月10日(日)に開催する認知症普及啓発イベント「しながわみんなで想う橙プロジェクト~オレンジフェスタ2023~」などを紹介。受講者全員に、認知症サポーターの証であるオレンジリングが贈られました。
 
 参加者の一人は「祖母が認知症なので、認知症について勉強するために参加しました。認知症について知らないことがたくさんあり、これからは優しくゆっくり話しかけるなど、接し方を変えていこうと思います」と感想を述べていました。

 また、今回の講座は森澤区長が参加。講師の話を熱心に聞いていました。講座終了後、森澤区長は「環境や接し方によって、認知症の方の行動や心理状況が変わっていくなど、非常に勉強になりました。周りに認知症の方がいる方もいない方も、ぜひ一度この講座を受講していただけると、優しい地域がつくられると感じました。いろいろなイベントも行っていますので参加いただき、一緒に認知症になっても安心して住み続けられる品川区にしていければと思います」と、話していました。