羽田空港の機能強化について
更新日:2021年2月24日
最新情報
●国は、羽田空港の新飛行経路について、定期運用報告(令和2年夏ダイヤのとりまとめ)を公表しました。
詳細についてはこちら(国交省HP)(別ウィンドウ表示)
●また、新飛行経路下の騒音について、よりきめ細かな把握を行うため、固定騒音測定局以外の地点において、計2週間の短期騒音測定を実施しました。
短期測定結果についてはこちら(国交省HP)(別ウィンドウ表示)
●羽田空港の機能強化に関して、令和2年3月29日から新飛行経路での運用開始に伴い、区では騒音測定を行っております。
測定結果についてはこちら
●令和2年5月20日、区は区民の不安の払しょくに向け、国土交通大臣あてに、以下のとおり要望しました。
品都計発第15号
令和2年5月20日
国土交通大臣
赤羽 一嘉 様
品川区長
濱野 健
羽田空港の機能強化に関する要望について
3月29日より運用が開始された羽田新飛行ルートについて、区は以前より、区民の不安の払しょくに向け、落下物対策や騒音環境軽減に向けた更なる取り組みと、区民への丁寧な説明、周知の継続実施、都心上空を飛行する新飛行ルート案を固定化することがないよう取り組むことを、貴省に対し継続し求めてきたところです。
2月の実機による飛行確認とともに本格運用開始以降、区民からは実際の騒音の大きさや機体の圧迫感、落下物に対する不安の声が寄せられており、また新型コロナウイルス感染拡大による大幅な航空需要の低下、東京2020オリンピック・パラリンピック延期が決定した中、従前ルートへ戻すべきなどの声も複数届いています。こうした背景も踏まえ、区民の不安の軽減に向け、下記事項について要望いたします。
記
○区民の不安の払しょくに向け、新型コロナウイルスへの対応や当面の就航需要の減少を踏まえ、一層の騒音軽減策を推進されたい。
○落下物対策や騒音環境軽減に向け、これまで貴省より打ち出された取り組みの確実な実施とともに更なる取り組みを早急に実施されたい。
○新飛行ルートを固定化しない取り組みの実施については、昨年7月貴省より、「飛行ルートのあり方については、騒音軽減等の観点から継続的に検討して参りたい」との回答があったところであるが、早急かつ具体的にお示しいただくよう重ねて要望する。
以上
当日の発言要旨
区長より、要望書の内容を航空局長に伝えるとともに、国際化にともなう航空機の重要性について一定理解するものの、新飛行ルート下の区民の負担軽減のために、新型コロナウイルスへの対応や当面の就航需要の減少を踏まえ、一層の騒音軽減策の推進と落下物対策を目に見える形で前に進めてほしいと要望。
局長より、新型コロナウイルスの影響により減便しており、様々なご意見を頂いているが、新飛行ルートには容量拡大、首都圏全体での騒音の共有という目的がある旨の説明。新飛行ルートを固定化しないというご要望については、しっかりと考えていきたい旨の回答。
国が進める新飛行経路による運用が開始されました
国は令和元年8月8日、首都圏の国際競争力強化や訪日外国人旅行者の受け入れ等のため、令和2年3月29日より、新飛行経路の運用を開始し、羽田空港において国際線を年間約3.9万回増便することを決定しました。※国土交通省によるプレス資料(国土交通省HP)(別ウィンドウ表示)
これまで区は国に対し、騒音・落下物等のより一層の対策と、新飛行経路を固定化することのない取り組みを求めてきましたが、これらの確実な実行を、今後も国に強く求めていきます。
※新飛行経路案の詳細について(国土交通省HP)(別ウィンドウ表示)
国土交通省の問い合わせ先について
航空機騒音・落下物等に関するご相談、ご不明な点やご質問がございましたら、以下までお問い合わせください。国土交通省「羽田空港のこれから」(羽田空港の機能強化)に関する電話窓口
対応時間:午前7時から午後8時まで(土日祝日を含む)
・0570-001-596
(ナビダイヤルに接続できない方は 050-3655-5960)
※お問い合わせ番号の一本化に伴い、令和3年1月31日にて、0570-001-160、03-5908-2420の番号でのご案内は終了となります。
騒音測定について
区では、令和2年4月1日より、台場小学校、立会小学校の2カ所で騒音測定を実施します。測定結果については、随時ホームページで公開いたします。
令和2年度
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月

また区では、区内在住・在勤の方に騒音計の貸出しを行っています。
詳しくは、環境課までお問合せください。
環境測定機器の貸出しについて(環境課)
国土交通省「飛行コースホームページ」では、羽田空港における出発機および到着機の飛行情報、飛行コースの航跡図、騒音測定値を公開しています。
※飛行コースホームページ(国土交通省HP)(別ウィンドウ表示)
国土交通省HP「羽田空港のこれから」では、各騒音測定局の騒音測定結果や部品欠落の報告件数・内容、新飛行経路を運航した航空機の便数等について、ホームページで定期的に公開しています。
※羽田空港の新飛行経路の定期運用報告(国土交通省HP)(別ウィンドウ表示)
※短期騒音測定結果(国土交通省HP)(別ウィンドウ表示)
また、東京都環境局ホームページでは、騒音測定結果を公開しています。
※東京国際空港(羽田空港)の新飛行経路の飛行に伴う騒音モニタリングの結果(東京都環境局HP)(別ウィンドウ表示)
実機飛行確認の実施について
北風時・南風時の新飛行経路を、実際の航空機により、国が飛行確認を実施しました。
実機飛行確認は、管制官が新飛行経路の運用の手順等を確認するほか、新たに設置した騒音測定局の機器の調整を行うものです。
南風運用時(到着)の実機飛行確認
●実施期間 7日間程度(令和2年2月1日~3月11日の間)
●実施時間 午後3時から午後7時(切り替え時間帯を含むため、実質3時間程度)
●回数 A滑走路到着1時間あたり14回程度
C滑走路到着1時間あたり30回程度
※実機飛行確認の詳細について(国土交通省HP)(別ウィンドウ表示)
※現在の羽田空港周辺の風向、風速等(気象庁HP)(別ウィンドウ表示)
令和2年2月12日(水)に実機による飛行確認は終了しました。
※羽田空港の新飛行経路の実機飛行による確認が終了しました(国土交通省HP)(別ウィンドウ表示)
実機飛行確認中の騒音測定について
区では、実機飛行確認中、台場小学校、立会小学校の2か所で騒音測定を実施しました。
測定結果については、下記をご覧ください。
実機飛行確認に伴う、着陸時における航空機の騒音の測定結果について(PDF : 483KB)
なお、国、都が実施する騒音測定の結果については下記をご覧ください。
国土交通省「羽田空港のこれから」実機飛行確認 騒音測定結果(国土交通省HP)(別ウィンドウ表示)
国土交通省「実機飛行確認における航空機騒音の測定結果について」(国土交通省HP)(別ウィンドウ表示)
東京国際空港(羽田空港)の新飛行経路の実機飛行確認に伴う騒音モニタリングの結果(東京都環境局HP)(別ウィンドウ表示)
区から国への意見等
●区は令和元年5月「羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会幹事会(第17回)」を通じ、国に対して意見を提出しました。
国からの回答につきましては、令和元年7月に開催された「羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会」において示されました。
品川区の意見 | 国の回答 |
これまでの騒音環境や安全に対する取り組み、区内13地域での説明会の実施は一定評価しているところである。 一方で、こうした取り組みがあるものの、区民からは依然として不安の声が多く聞かれ、区議会での「品川上空を飛行する羽田新飛行ルート計画に関する決議」では、落下物、騒音への不安、国の説明・周知不足等の理由により全会一致で現計画の再考を強く求めている。 こうした点から、以下の点について国に要望する。 ・ 落下物対策や騒音環境軽減に向けた更なる取り組みと、区民への丁寧な説明、周知を今後も継続し実施していただきたい。 ・ 例えば他の首都圏空港との調整などにより、都心上空を飛行する現飛行ルート案を固定化することがないよう取り組んでいただきたい。 |
○落下物対策 ・落下物対策総合パッケージを着実に履行する。 ・落下物防止対策基準の充実に向け定期的に検討し、必要に応じて対策を追加する。 ・羽田空港における外国航空機に対する検査(ランプインスペクション)を強化するとともに、航空機機体チェック(本邦航空会社、外国航空会社両方の航空機が対象)を着実に履行し、定期的にその結果について情報提供を図る。 ・部品脱落事案に関しても、定期的にその内容や傾向について情報提供を図る。 ・落下物対策に関する関係者の取り組みに関する情報発信を強化する。 ○騒音対策 ・着陸料に関しては、2017 年から騒音の要素を組み合わせた着陸料体系を導入しているが、関係機関との調整後、2020 年2 月を目途に騒音に関してよりメリハリを付けた着陸料体系に変更することにより、低騒音機の導入を推進する。 ・南風着陸時(好天時)の際の降下角度を引き上げることにより、可能な限り飛行高度の引き上げを図る。また、こうした飛行高度の引き上げを安定的に実現するために、航空保安施設の整備に関する調整を実施する。 ・航空機騒音測定局を設置し、騒音状況を把握するとともに、ホームページ等においてその結果について情報提供を実施する。 ○丁寧な情報提供 できるだけ多くの方のご理解を頂くため、これまで5巡にわたるオープンハウス型の住民説明会や地域説明会を開催するなど、丁寧な情報提供を行ってきたが、引き続き、以下の取組を含め様々な手法を用いた丁寧な情報提供を行っていく。 ■住民への説明 ・2019 年の秋以降、オープンハウス型の説明会を基本としつつ、住民に対する説明会を開催する。なお、説明会の具体的な形式に関しては、地域の事情も踏まえ、品川区と調整を実施する。 ■住民からの相談窓口の充実 ・運航開始に当たっては、住民からの問い合わせ窓口(コールセンター)を充実させるとともに、その一層の周知に努める。 ■自治体職員向けの研修等の充実 ・区職員に対する勉強会や研修会の充実を図る。また、航空会社による自治体向けの窓口の設置や航空会社による区職員に対する情報提供や説明の拡充を図る。 ■適時適切な広報 ・飛行検査の実施、運航開始などそれぞれのフェーズを考慮しつつ、さまざまな手法で広報を実施する。 ○飛行ルート案 ・飛行ルートのあり方については、騒音軽減等の観点から継続的に検討して参りたい。 |
※羽田空港の機能強化に対する都及び関係区市の意見への回答(東京都HP)(別ウィンドウ表示)
●区は平成26年8月に、国の説明に対して以下の内容で要望を提出しています。
・どのくらいの騒音が発生するのか、区民に明らかにしてほしい。
・今後区民への説明など、プロセスやタイミングについてどのようなスケジュールで進めていくのか。
・区民の反応は2つ(1.また逆戻りするのか:騒音経験派、2.未知の恐怖:騒音未経験派)あり、影響のある地元地域に対して意見を聞くだけにとどまらず、具体的な改善策の提案など地元が納得するような案を要望する。
・新滑走路設置まで、現状の飛行ルート増便での対応はできないのか。
・目標年次2020年を、見直しする予定はあるのか。
これに対する国の回答は、平成26年12月に「首都圏空港機能強化の具体化に向けた協議会」の「協議会関係者からこれまでにいただいた主な質問とそれに対する回答」として示されました。
※首都圏空港機能強化の具体化に向けた協議会(国土交通省HP)(別ウィンドウ表示)
説明会や国からのお知らせについて
羽田空港の機能強化に関わる会議等について
平成25年10月29日、国土交通省内の交通政策審議会航空分科会基本政策部会の下に、首都圏航空の更なる機能強化に向けた技術的な検討に関する調査審議を行う「首都圏空港機能強化技術検討小委員会」が設置されました。
平成26年7月8日、東京都や神奈川県の上空を飛行する、羽田空港の新たな飛行経路案(「首都圏空港機能強化技術検討小委員会の中間とりまとめ」)を公表しました。
※首都圏空港機能強化技術検討小委員会の中間とりまとめについて(国土交通省HP)(別ウィンドウ表示)
●首都圏空港機能強化の具体化に向けた協議会
平成26年8月26日、羽田空港の新たな飛行経路案(「首都圏空港機能強化技術検討小委員会の中間とりまとめ」)を基に、首都圏空港の機能強化の具体化について、関係自治体(関係都県、政令市等)や航空会社等の関係者間で協議を行うため、国により設置されました。
※首都圏空港機能強化の具体化に向けた協議会(国土交通省HP)(別ウィンドウ表示)
●羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会
「首都圏空港機能強化の具体化に向けた協議会」の設置を受け、同日(平成26年8月26日)、東京都は、都及び関係区市で情報共有や意見交換を行い、協議会に反映させる目的で「羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会」を設置しました。
※羽田空港の機能強化に関する都及び関係区市連絡会(東京都HP)(別ウィンドウ表示)
●羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会
令和2年3月29日より運用開始した羽田空港の新経路については、関係自治体等から新経路の固定化回避等に関して要望されていること、また、最近の航空管制や航空機の技術革新の進展を踏まえ、現在の滑走路の使い方を前提とした上で、騒音軽減等の観点から見直しが可能な方策がないかについて、技術的観点から検討を行うことを目的に、国は「羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会」を設置しました。
※羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会(国土交通省HP)(別ウィンドウ表示)
情報発信拠点の設置について
羽田空港の機能強化に伴う情報提供の一環として、国が五反田駅構内に情報発信拠点を開設しました(※終了しました)。
●開設期間 令和元年8月1日(木)~2年3月22日(日)(予定)
※年末年始を除く
●時間 午前11時30分~午後8時
●内容 パネル展示、サウンドシミュレーター(航空機の飛行音体験)、取り組み紹介映像
●会場 都営地下鉄浅草線五反田駅構内 地下1階改札階
飛行検査の実施について
羽田空港の機能強化に伴い、令和元年8月30日から国が飛行検査を実施します。
飛行検査とは、航空機の安全運航を支える航空保安施設等の信頼性を常に確保するため、実際に飛行検査用の航空機を飛行させて行うものです。
飛行検査は、通常の離着陸ルートだけでなく、検査のため民間航空機等が通常飛行しない特殊なルートを飛行します。
また、高度についても低高度で飛行する場合があります。
航空機の離着陸時や検査中の地上機器の調整時は検査が行えないため、検査機はその間旋回しながら待つ場合があります。
飛行検査の予定については、東京航空局ホームページの「東京国際空港飛行検査に関する情報提供について」をご覧ください。
●実施期間 令和元年8月30日(金)~12月下旬(土日祝日含む)
●実施時間 午前6時~午前8時を中心に実施
区の広報紙(広報しながわ)(すべてPDFデータ)
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